日本(FIFAランク51位)が、W杯ロシア大会アジア最終予選でタイ(同127位)に4-0で快勝した。売り出し中の久保裕也(23=ヘント)が、本田圭佑から右FWの定位置を奪って3試合連続で先発。2-0の後半12分に2試合連続ゴールを決めるなど、3得点に絡む活躍で勝利に導いた。3連勝の日本は5勝1分け1敗で勝ち点を16に伸ばし、6大会連続の本大会出場に前進した。

■「仕掛けよう」と2戦連発

 新年度目前の日本に、新エースが誕生した。久保裕也、23歳。2-0の後半12分に右サイドでスローインを受けると、中央に持ち出してマークを外す。ペナルティーアークで視界が開けると、迷いなく左足を振った。利き足とは逆の左で完璧にボールを制御し、美しい弾道がゴール右上に突き刺さる。「フリーだったので冷静に打てました」。23日UAE戦に続く、W杯最終予選での初得点から2戦連発。史上3人目の記録にも涼しい顔で振り返った。

 前半の2得点も久保からだ。8分のマイナスのパスが岡崎経由で香川に渡り、先制点の起点になる。19分には再び右サイドを破ってクロスを送り、岡崎の頭をとらえてアシストした。2試合連続の1得点1アシストに、1起点。2戦で計5得点が久保から生まれた。