FIFAランク45位の日本は同77位のシリアと1-1で引き分けた。

 MF井手口陽介(20=G大阪)がA代表デビューを果たした。後半8分にMF山口蛍(26=C大阪)に代わり、中盤の底として出場した。同37分には相手のカウンターをボールを奪って止めるなど、持ち味である守備力で存在感を放った。試合後は「日本の期待を背負っているんだということをプレーしていて感じた」と話した。

 武器であるボール奪取については西野技術委員長も「プレスも早いし、特徴のディフェンスは出ていた」と評価した。体格は自身より大きな相手が多かったが、「最初の1歩で負けなければ問題ない」と、手応えをつかんだ様子だった。MF今野泰幸(34)、倉田秋(28)とG大阪の先輩2人と中盤でボールを動かし、「いつもやっていてどこにいきたいとかどうしたいとかが少し分かるのでプレーしやすかった」と振り返った。

 初出場の20歳は満足していない。「ロングパスや縦パスを入れていくのが理想。それがなかなかできなかった」と課題を挙げるのを忘れなかった。持ち味である守備に加えて、攻撃でもチームへの貢献を目標に掲げる。「もっと質を上げていかないと、使ってもらえないと思うので」と自分の厳しかった。