30代に差し掛かった屋台骨を20代前半が突き上げる-。新陳代謝を主力組も認めた。10番を背負う香川が「あれだけの刺激をリオ世代がくれたので。僕らも活躍しないと代表に残れない」と言えば、現役最多50得点のFW岡崎は「新たな時代に入ったことを強く感じた最終予選だった」。DF吉田は「新しい選手が乗っ取ろうとポジション争いすることがチームのプラスになる」と競争を歓迎した。

 リオ五輪で監督し、現在はA代表の手倉森コーチも「ロンドン世代の台頭は当たり前。リオ世代が出てきてこそ世代交代」と、かねて強調してきた。その現象を目の当たりにしたDF長友は「若手がベテランを悔しいと思わせ、新たにスピードなどの武器を持ち込んだ。これから新たな日本代表が確立されるかもしれない」とロシアへ新たな息吹を感じ取った。【木下淳】

 ◆本田と香川がそろってベンチ入りも不出場 16年6月7日のキリン杯決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(1-2)以来2度目。W杯最終予選などの公式戦では今回が初。