ハリルジャパンが6月のワールドカップ(W杯)ロシア大会の開幕直前に強豪スイスの胸を借りる。日本協会は11日、日本代表が6月8日に国際親善試合でスイスと同国南部ルガノで対戦すると発表した。

 W杯4大会連続11度目出場のスイスは、最新のFIFAランク8位の強豪(日本は同57位)。1次リーグはブラジル、コスタリカ、セルビアと同じE組。H組の日本は1次リーグ最終戦でぶつかるポーランドをイメージした準備にあてるとみられる。ルガノ湖に面し、隣国イタリアのリゾート地コモや大都市ミラノにも近い美しい街で仮想ポーランドの最終準備を進める。

 スイスは欧州予選B組でC・ロナルド擁す1位ポルトガルと同勝ち点で互角に渡り合った。得失点差で2位、プレーオフに回ったが北アイルランドを下し、本大会出場を決めている。強豪ユベントスのDFリヒトシュタイナーらを擁し、派手さはないが質実剛健、堅守を武器に戦う強豪でうってつけの相手だ。

 日本は5月30日に壮行試合(相手未定)を日産スで戦い渡欧予定。事前キャンプはオーストリアで検討中。欧州ではもう1試合戦う見込みで、その後ロシア入りし、ベースキャンプ地のカザニで直前の準備を進める。年も明け、W杯へ向けた道のりが、少しずつ固まってきた。