森保ジャパンに最年少で選ばれている東京五輪世代のDF冨安健洋(19=シントトロイデン)は、代表で初めて活動をともにするDF吉田麻也主将(30=サウサンプトン)の背中を見て、さらなる成長を遂げる心づもりだ。

11日の練習後に取材に対応した冨安は、吉田について「体つきもがっしりしていて全然違う。基礎技術も高いですし」と、先輩から学ぶ部分を口にした。

188センチの長身である冨安は東京五輪で守備の要として期待され、センターバックとして日本代表の軸になる可能性を持つ逸材だ。所属するシントトロイデンでは今季10試合にフル出場と、今回招集されている海外組の中で最もプレー時間が長い。

今回の活動中は吉田と食事の席が同じだといい、「サッカーだけでなくいろんな話をしています。吉田選手を中心に」と笑顔を見せた。個人としては、自身も課題にあげる体重を吉田からも聞かれたという。吉田と慎重が1センチ差の冨安だが、体重は78キロと吉田より9キロ軽い。「『筋トレをしろ』と言われた。簡単にすぐ(筋肉が)つくわけではないけど、そこはマストだと思っている」。屈強な海外選手にもあたり負けしない体づくりが今後のテーマだ。

代表で吉田とともに練習した時間はわずかだが、6月のW杯ロシア大会も含めてずっと映像でその姿を追ってきた。「正直、今の自分では到底及ばない」と、冨安から見る吉田の背中はまだまだ遠い。フィジカルも経験も差を感じるばかりだが、まだ冨安は19歳。「少し背伸びをしてでも、アピールできることはしていきたい」。おごりのない言葉に力を込めた。