遠征中のU-19日本代表が、まさかの誤審に見舞われた。U-21コートジボワール代表戦の後半42分、日本のMF神田泰斗(18=RB大宮アルディージャ)が相手のシャツを引っ張って止めるファウル。自身この試合1枚目のイエローカードが主審から提示され、もちろん神田も納得して自陣へ下がったが、直後に前代未聞!? 事態が起きた。
すぐプレーが再開されるかと思いきや、神田が目を見開く。「えっ!」。主審から、続けてレッドカードも示されたからだ。
慌てて人さし指を立て「1枚目」と、個人的には初の警告だったことをアピール。しかし、主審は自信満々に人さし指と中指を伸ばして、ピッチの外に出るよう強硬な姿勢で促した。
信じられない様子の神田だったが、線審や第4の審判も含めて確認する動きはなし。抵抗もむなしく、サイドラインを出て、グラウンドに頭を下げるしかなかった。菅原大介コーチも「しゃあない、しゃあない」と、その場では切り替えさせるしかない展開。数的不利となった日本だが、試合はそのまま3-3で終了した。
大会は、旧トゥーロン国際の名称で知られた世代別の登竜門。欧州市場の見本市として各国の期待選手が集い、かつては日本もオリンピック(五輪)直前にU-23代表を派遣していた。せっかく、日本から直行便のない南仏まで遠征しながら、欧州やアフリカの身体能力を肌で感じられる貴重な機会ながら、神田は次節も出場停止となってしまうのか。一夜明け、事態は好転しそうだという。
退場劇の後、数え間違い説、コートジボワールの同じ7番にもイエローが出ていたことによる人違い説、神田が警告を受けた後の主張が反スポーツ的行為と判断されて2枚目が出た説、など飛び交ったが、試合後に、やはり誤審だったことが映像確認されたという。
仏在住の大会関係者によると、結論は人違い。背番号「7」同士が誤解の原因で、神田に加算された形となっていた。主催者側は主審による退場宣告の間違いを認め、神田を第2戦で出場停止にしない方向で調整に入る見通し。アディショナルタイムも含めて試合最終盤の数分間こそ棒に振ったものの、救済はされ、引き続き日本のために戦う経験を積めそうだ。
神田は高校2年だった25年7月、大宮U18からトップ昇格。高校生でプロ契約を結ぶのはクラブ史上初となり、同最年少記録も更新する有望株だった。2カ月前の26年4月4日には、明治安田JJ2・J3百年構想リーグのFC岐阜戦に出場。クラブ史上最年少の17歳10カ月28日でJデビューを果たしていた。

