女子W杯フランス大会(6月7日開幕)に臨む、なでしこジャパンのメンバー23人が10日、発表され、選出された浦和レッズレディースの3選手が、さいたま市内で行われた記者会見に出席した。

FW菅沢優衣香(28)は15年カナダ大会に続く2大会連続の出場。「心境は、ホッとしているというのが第一。やっとスタートラインに立てたので、大会に向けて、けがをせず、コンディションを整えて、しっかりパフォーマンスを出し切れればいいなと思います」と話した。

初出場のGK池田咲紀子(26)は「選ばれて光栄です。しかし、選ばれたことがすべてではなく、大会で貢献することが大事。まだ開幕まで時間があるので、しっかり状態を上げて優勝という目標に貢献できるように頑張りたい」と抱負を語った。

DF最年少20歳の南萌華は「サッカーを始めたころからの夢であり、目標だった。素直にうれしいです。何度も出られる大会ではないので貴重。雰囲気、プレッシャーを楽しみながらも優勝して帰ってこられるように全力でプレーしたい」と意気込んだ。

本大会に向けて、菅沢は「持ち味がポストプレーであったり、高さなので前線の基点となるプレーができたら。あとはFWなので点を決め切りたい」。首位を走るリーグ戦では7戦7発と好調で、前回大会の1得点を上回ることを「最低限の目標」に掲げた。

12年のU-20W杯日本大会で3位の実績がある池田は「ビルドアップ、コントロール、コーチングでチームを助けたい。もちろんGKとしてシュートストップも意識しながら、持ち味として組み立ての部分で力を出していければ」と笑顔で口にした。

南も「私も組み立てにかかわりたい」とした上で「空中戦では負けないように戦いたい」と171センチの長身を武器にする構えを見せた。14年U-17W杯コスタリカ大会で優勝し、昨年のU-20W杯フランス大会では主将として優勝に導いた。勝ち運を持った次代の守備リーダーは「ゴール前では体を張って粘り強く守りたい。失点を少なくしたい」と目標を語った。