ビーチサッカーW杯パラグアイ大会に出場する日本代表のラモス瑠偉監督(62)が29日、都内のJFAハウスで大会への意気込みを語った。グループリーグでは11月21日に開催国パラグアイ、同23日に米国、同25日にスイスと対戦する。

幾多の応援メッセージが記された日の丸を手渡されると、ラモス監督の言葉にも自然と熱が帯びた。「日の丸の重み、どんなに名誉なことか、選手たちに話している。日の丸は遊びじゃない。世界を驚かせたい」。現役時代さながらの情熱を、今は指揮官としてビーチサッカーに注いでいる。「ビーチサッカーはすごいすてきなスポーツ」。

3月のアジア選手権を制覇し、大会前に選手と約束した通り「アジア王者」としてW杯に臨む。そのことを、誇りに思っている。「2位と3位で出るのとは違うよと。みんなと約束して(優勝)できたのは、選手たちに感謝、感謝でいっぱい。こんなうるさい監督の下で、よーやっとるで、わしだったらやめとるで」と冗談をまじえて選手の頑張りをたたえながら「すごい良い感じと思ってます」と、W杯へ向けたチームへの手応えも口にした。

初戦では開催国と開幕戦で対戦する。重圧も懸かるが、ラモス監督はそれをもプラスにとらえる。「世界中、みんなが見ている。勝ちに行きますよ。勝ったらどういうこと起きるか、選手たちに話をする。ただの1試合じゃなくて、開催国と試合できるのは2度とないね。こんなにすてきなことはないと思うんですよね。『勝ってみ』って、あなたたち。ポイントはそこ。勝って勢いで決勝までいく、それ楽しみやね」と、言葉のトーンを上げた。「自分たちの力を信じてやるしかない。あとは結果がどう出るかが楽しみ。精いっぱい選手たちに頑張らせるし、彼らもその気持ちでいる。画面からでも『ラモちゃん頑張れ』って(応援してくれれば)届くって。届く。みんなに。テレビでも、絶対届く。ぜひみなさん、ビーチも興味をもってほしいなと思います」と、ラモス節全開で日本からの後押しを呼びかけた。