新型コロナウイルス感染から回復した日本代表MF伊東純也(27=ゲンク)が、再び輝きを放つ。オーストリア遠征中の10日、オンライン取材に応じた。10月のオランダ遠征では右サイドでアピールに成功。コロナ禍を乗り越えて迎える13日のパナマ戦へ「(10月は)アシストも得点もできていない。まだまだ」と、貪欲な姿勢を貫いた。

10月のオランダ遠征からベルギーへ帰国後、新型コロナウイルスの検査で陽性になった。「症状は何もなく、実感はなかった」と無症状も、1週間の自宅待機を余儀なくされた。同30日オイペン戦のキックオフ約3時間前の検査で陰性が出ると、そのままベンチ入りして試合にも出場。「陰性だったらメンバーに入ると言われていたので心の準備はしていた」と、振り返った。

欧州は感染拡大に歯止めがかからない状況が続く。日本代表もMF堂安が招集発表後に不参加。追加招集された奥川も所属ザルツブルク内に感染者が出たことで急きょ不参加となった。今後も予断を許さないが、同ポジションのライバルでもある堂安の不在で、出場機会は増えそうだ。「対人では相手がどんな選手であれ自信をもってやれている。1試合で1得点には絡みたい」。対戦国のパナマは18年10月の前回対戦で、ゴールを決めた相手。コロナ禍を克服した快速ドリブラーが、森保ジャパンの新たな得点源になる。【岡崎悠利】