サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランク10位)は11日、東京オリンピック(五輪)の女子決勝が行われる国立競技場で、同パナマ代表(FIFAランク59位)と対戦する。

男子や年代別を含めた「日本代表」が国立競技場を使用するのは初。10日の前日練習で、チームは初めて国立のピッチを踏んだ。

高倉麻子監督(52)は「五輪決勝の会場で新しくできたスタジアムなので、チーム全員でかなり盛り上がった。ここに戻ってきたいなと強く思った」と、3カ月後に迫る東京五輪での金メダル獲得へ、思いを一層強くしたようだ。

また指揮官は「ロッカーでも選手が盛り上がっていた。ある選手に聞いたら、今までで一番の芝のきれいさだと言っていた」と、環境の良さにも言及した。

パナマ戦は8日のパラグアイ戦(7-0で勝利)から中2日と、東京五輪と同じ試合間隔で迎える。高倉監督は選手起用について、「フレッシュな力も入れながら」とパラグアイ戦からのメンバー変更を示唆したが、同時に「五輪に向かってのチーム作りなので、骨格は保ちながら…と考えているが、みんなすごく調子がいいので、使ってみたい選手が増えているのは確か」と、うれしい悩みを抱えている様子だ。

その上で「90分という限られた時間の中で、見てみたい組み合わせ、途中から機能するか見たい選手、そのポジションでどれぐらい役割をこなすことができるか見たい選手など、多くある。交代も6人いるので、うまく使いながら、チーム全体の底上げをしたい」と、18人の五輪メンバーに求める“ユーティリティー性”なども含めて、絞り込みを進めたい意向を明かした。