東京五輪で金メダルを目指すU-24日本代表のラストサバイバルから目が離せない。合宿が31日、千葉県内でスタートした。メンバーは18人で、オーバーエージ(OA)を最大3枠活用し、残る代表枠は15という狭き門。最も注目されるのはOA枠なしの、FWの争い。4人で2~3とみられる枠を巡る選考は横一線。5日に同ガーナ、12日に同ジャマイカと戦うこの活動で結果を残した選手が、東京五輪切符を手にする。その争いに迫った。【岡崎悠利】

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◆林大地(24=鳥栖) 今季急成長。パワフルなプレーとゴール後に雄たけびをあげる姿から「ビースト(野獣)」の愛称がついた。G大阪ジュニアユース出身で、同期の初瀬亮や市丸瑞希はU-20W杯韓国大会などに出場していた。1学年下には逸材のMF堂安もいた。早くから才能を開花させた選手たちの陰に隠れ、ユース昇格を逃して履正社高-大体大から鳥栖入りした。

世代別代表にも1度も選ばれたことがなかったが、プロ2年目の今季、3月の活動で負傷のため不参加となった堂安に代わる追加招集で、U-24代表に初めて入った。大体大時代の仲間である札幌MF田中は、ここにきて選外と、旧友の思いも背負っている。本大会出場を争うライバルの前田とは、同じ大阪出身で、小学校時代からの知り合いでもある。「遅れてきた男」が一気のラストスパートで、チャンスを狙う。

◆今季18試合4得点、178センチ、74キロ。