日本代表候補合宿が19日、千葉県内で行われた。紅白戦では互いに4-3-3のシステムで行われ、MF脇坂泰斗(26=川崎フロンターレ)が1得点1アシストとアピールした。

ビブスなしの組は、GK権田修一(清水エスパルス)、DF酒井宏樹(浦和レッズ)、中谷進之介(名古屋グランパス)、谷口彰悟(川崎F)、長友佑都(FC東京)、MF稲垣祥(名古屋)、脇坂、江坂任(浦和)、武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)、相馬勇紀(名古屋)、FW大迫勇也(神戸)の布陣。稲垣が中盤の底で、中盤の右を脇坂、左が江坂。左ウイングに相馬、右ウイングに武藤、1トップが大迫だった。

ビブス組はGK北川空(流通経大)、DF山根視来(川崎F)、西尾隆矢(セレッソ大阪)、チェイス・アンリ(尚志高)、佐々木翔(サンフレッチェ広島)、MF松岡大起(清水)、渡辺皓太(横浜F・マリノス)、鈴木唯人(清水)、荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)、佐藤恵允(明治大)、FW上田綺世(鹿島)だった。

ビブスなしの組が高い技術力を発揮。1本目では脇坂がミドルシュートでネットを揺らし、2本目ではMF相馬の左からのクロスをFW大迫が頭で合わせた。3本目は右からの脇坂のクロスを、ゴール前のファーで待っていた江坂が押し込んだ。3本で3-0とビブスなしの組が快勝した。

特に、中盤の底の稲垣が安定感を見せ、脇坂と江坂のコンビが創造性にあふれたプレーで攻撃をけん引。MF相馬の体のキレも抜群で、幾度となく左サイドをえぐった。武藤と大迫の「神戸コンビ」も息のあったプレーを見せていた。

○…MF脇坂 川崎Fのレジェンドの背番号「14」に恥じないプレーを連発した。紅白戦では主力組の中盤の右に入り、1得点1アシスト。先代の「14」の中村憲剛氏からは「(脇坂)泰斗なりの14番をつくって」と言葉をもらった。昨年3月以来の代表の場で「少ないチャンスを生かせるよう、自分の良さを出して、見方の良さを引き出したい」と生き残りを誓った。

○…MF鈴木 パリ五輪世代の20歳が追加招集のチャンスを生かす。初のA代表に「考える速さが全然違う」と驚きも「慣れれば対応できる」と手応え。練習では、森保監督から名指しで守備の場面で注意を受ける一幕もあった。「吸収して帰るより、最終予選をねらっていくのは当然」と強気で「起きた出来事を考えながら変化につなげる合宿にできれば」と話した。