日本代表MF田中碧(23=デュッセルドルフ)が7日、10日のキリン杯・ガーナ戦(ノエスタ)に向けオンライン取材に応じ、6日のブラジル戦で受けた衝撃を明かした。田中は中盤で先発し、ブラジルのエースFWネイマールとマッチアップするなど、世界基準を体感した。

田中は「僕自身は完敗だなと。自分のせいで負けたなと思う。自分が積み上げてきたものがまったく出せない。自分がやってきたことをやろうとしたけど、出来なかったというのがシンプルな答え。差があるのは分かっていたけど、大きく差がある」と率直な感想を口にした。

感じた差については、今すぐ言語化できないという。「フィジカルや、ボール保持の質だったり、大まかなことは言えますが、もっと自分の中で細分化して、消化しないといけない。現時点ではまだ、そんなに整理が付いていない」と表現した。

ただ、大きな差を分かった上で手応えも口にする。「彼らと次に対戦したときに、もっと互角に戦える選手になる可能性はあるとは感じた。果てしなく遠いなとは思いましたけど、いい意味で、唯一のポジティブを挙げるとしたらそこかな」と明かした。

今後、自分が肌で感じたことと映像を照らし合わせ、差を埋める具体策を明確にしていくつもりだ。「これをいい経験で終わらすつもりもない。今すぐに追いつけるとも思っていない。これからサッカーをやる以上、彼らに追いつかないといけないし。そのために海外で戦うと決めた自分もいるので。そういう意味では、世界とやって、めった打ちにされて、そこから成長していければ、すごくおもしろいし楽しいんじゃないかと思います」と前を向いた。