日本が南米の強豪コロンビアから、前半3分に先制点を奪った。

178センチのMF三笘薫が打点の高いヘディングシュートを決め、国際Aマッチ通算15試合で6点目。川崎Fで同僚だったMF守田の右クロスを完璧なジャンプから仕留めた。代名詞のドリブルではなく、空中戦で魅せた。

背番号9は前日の練習後に「全試合勝利を目指してやっている」と必勝を誓い、「間違いなく、プレミアでやってることで鍛えられた部分もある」と、所属先ブライトンでの成長を強調していた。

昨年のW杯カタール大会では全4試合に途中出場したジョーカーは、新生日本では24日ウルグアイ戦に続き、先発で起用された。今回の帰国では、WBCでの侍ジャパンの優勝も刺激になったという。

「準決勝も決勝もギリギリの戦い。いろんな選手がつないで結果を出していたので、日本らしい野球をして感動した。僕たちも野球の次はサッカーと、思ってもらえるように結果を出したい」

ドリブル、空中戦、その次は前半19分、三笘は鋭いスルーパスをMF西村に出した。通れば決定機という局面だった。

ウルグアイ戦から先発は4人が変更され、東京五輪世代の21歳、左サイドバックのバングーナガンデが初出場を先発で飾った。左サイドで連係をとった三笘は、今回の合宿で「僕も中堅というか、W杯を経験している中で、立ち位置は中心になっていかないと」と自覚を示していた。

左サイドだけでなく、中央にも入って攻撃にアクセントを加えた。

日本は前半33分に同点に追いつかれ、三笘は後半9分にMF堂安に代わってベンチに退いたが、南米の強豪を相手に存在感を発揮した。