【ドーハ27日=佐藤成】U-23日本代表が、パリオリンピック(五輪)アジア最終予選兼アジアカップ(杯)カタール大会準決勝イラク戦(29日=日本時間30日未明)に向けて、ドーハ市内で調整した。

過密日程が続く今大会初の中3日での試合。練習前にはドーハ日本人学校の在校生と交流した。

ホテルでコンディション調整したMF山本理仁(22=)を除く22人がピッチに姿を現した。

1次リーグ初戦の中国戦で相手選手への肘打ち行為により3試合の出場停止処分を受けていたDF西尾隆矢(22=セレッソ大阪)がイラク戦から出場可能になる。出番に備えて、全体練習後もクロス対応などに地道に取り組んできた副主将は「言葉で言えばもう一言、本当に感謝。みんな今このメンバーの仲間にするプラス、やはりスタッフ、監督、コーチ全員に本当に感謝っていうことだけだと思います」と思いを口にした。

コンディションはバッチリ。「試合を見ていてうずうずしている気持ちもある。みんながすごく戦っている姿を見て、自分もやっぱりやりやりたかったなという、また改めて悔しい気持ちもありましたし」と3試合をスタンドから見守った。

敗戦した韓国戦や準々決勝カタール戦は激闘になった。「毎試合毎試合、外からスタジアムのスタンドから見ていて、すごい悔しさというのがこみ上げてきた中で、みんながああやって必死になって戦ってくれているので、感動というか、ほんとにこみ上げてくるものもたくさんありました」。カタール戦後には、仲間から「おかえり」と言われたことを明かし、「ほんとに素晴らしいメンバー、ほんとにいい関係が生まれているなというのもめて感じましたし、ほんとに感謝、その2文字だなっていう風にも改めて感じました」。

勝てばパリ五輪出場が決まる試合。恩返しの思いを持って、ピッチに立つ。「僕たちはもう立ち上がりすんなりと入れれば必ず勝てると思うので、やっぱりそういう技術の面でも質の高い選手もすごくそろっている中で、自分たちもすごい自信はあるので、そこはもう、あとはもう試合の入り方っていうところが大事になってくるから、そこはもうチーム全体でみんなで声をかけ合っていければいい結果になるのかなと思います」と力を込めた。

イラク戦に勝利すると日本は8大会連続の五輪出場が決まる。仮に敗れても、3位決定戦に進み、そこで敗退しても、5月9日にアフリカ代表ギニアと大陸間プレーオフのチャンスが残っている。