日本代表前監督のイビチャ・オシム氏(67)が、欧州クラブ関係者に、トップリーグで通用しうる有望株として北京五輪世代の京都DF水本、柏FW李忠成、大分DF森重、福岡DF中村の名前を挙げたことが13日分かった。

 森重は米国戦で決定機を逃がしたことで、やり玉に挙がったが、名将は、本職の守備での高い能力を評価。同関係者は「とくに高い身体能力と強い精神力、多くのポジションをこなせる対応力に可能性を感じているようだ」と話した。ケガによる長期離脱があったため、五輪代表から縁遠くなった中村に対しても、小柄ながらも機動力あふれるプレーぶりで、日本人の長所を欧州で表現することを期待した。

 一方で同関係者には「Jリーグや代表での実績なしに渡欧することは、移籍先で監督や周囲の選手に認められず、出場機会を減らす」と繰り返し、まずは国内で評価を確立させることを求めた。