日本代表候補合宿最終日の25日、千葉県内で明大と練習試合を行った。

 ザック流攻撃的3-4-3は、またも機能しなかった。明大との練習試合で90分間、同システムを試したが、前半24分に失点するなど、連係ミスなどが目立った。アルベルト・ザッケローニ監督(59)は「2日間新しいことにトライして、3日目に試合で試した。当然、いきなり効果が出るものではないし、この時点で語るのもどうかと思う。オプションの1つでいつの日か、しっかり機能するようにこれからもトライしていきたい」と、想定内の失敗を強調した。

 慣れないシステムに、選手も戸惑いをみせた。ザックジャパンの中心に立つMF遠藤保仁(32=G大阪)は「多少の理解はあるけれど、戸惑いがあるのは当然。これをいきなり最終予選でやるのは無理でしょう。単純な話ではない」と話した。指揮官が「私の戦闘服」とまでいう3-4-3は、今後も試行錯誤を繰り返しながら、試していく。