コンサドーレ札幌がコロンビアリーグのインデペンディエンテ・メデリンのMFダニルソン・コルドバ(22)を完全移籍で獲得することが25日、確実になった。すでに正式オファーを出し、金銭面など条件はほぼ合意に達している。移籍金だけで5000万円以上となる大型契約。身長185センチのコルドバはコロンビア代表で2試合出場の実績があり、本職はボランチながら攻撃的MFもこなす。J2で戦う来季、チームをJ1に昇格させる切り札となる。

 来季札幌の攻撃の軸が、コロンビアリーグからやってくる。インデペンディエンテ・メデリンMFダニルソン・コルドバの完全移籍での獲得が、確実になった。すでに、交渉は条件面の細部など最終段階に入っている。今季最終戦の12月6日ホーム鹿島戦後に、クラブから正式発表される予定だ。

 どうしても獲得したい選手だった。コロンビアリーグを今年5、6月に視察した三上大勝強化部長が、そのプレーぶりを高く評価した。その時点で交渉には至らなかったが、引き続きプレーをチェックするなど熱視線を送っていた。今月中旬に再度、現地に出向き、アタックしたところ、熱意が届いた。移籍金だけで5000万円以上の大型契約。他クラブへの移籍が確実なFWダビの移籍金3億円(推定)を充てることになりそうだ。

 コルドバは185センチ、81キロの大型ボランチ。昨年7月の親善試合パナマ戦でコロンビア代表デビューを果たし、今年2月の親善試合ウルグアイ戦にも出場している。06年から所属するインデペンディエンテ・メデリンではもちろんレギュラーで、今季は32試合4得点の好成績を残した。よりゴールに近い攻撃的MFとしての能力も十分ある。来季はセンターラインを外国人選手で固める方針の札幌にとって、うってつけの存在だ。

 ダビに加え、複数のクラブが興味を示すMFクライトンも退団が確実と攻撃の2枚看板がチームを離れる。来季強化費は今季より大幅に減額せざるを得ない状況だけに、柱となる新戦力の補強は最優先課題だった。そんな中でスウェーデンリーグ・ユルゴールデンのFWチアゴ・カリーノ・ダ・シルバ(23)獲得がほぼ決定し、コルドバも加わる。来季から始まる「アジア枠」を活用し、韓国Kリーグの選手獲得にも動いている。1年でのJ1復帰へ、あとは指揮官の決定が待たれる。