<高円宮杯U-18プレミアリーグ参入戦:藤枝東1-1(PK4-1)前橋育英>◇1回戦◇14日◇Eスタ
初出場の藤枝東(東海2位)がPK戦の末に、前橋育英(群馬=関東1位)を下し、創部初のプレミアリーグ(L)参入に王手をかけた。シュート23本を浴びせられる劣勢の展開でGK長沢祐弥(2年)が再三のビッグセーブ。1失点で踏ん張ると、PK戦では2本セーブして勝利に貢献した。明日16日、来季のプレミアL参入をかけて東山(京都=関西3位)と対戦する。
GK長沢が神懸かり的なビッグセーブを連発した。前半30分、中央を突破されたピンチでは体を張ってシュートストップ。同44分にも相手FWとの1対1を止めてゴールを死守した。1点リードで迎えた後半も防戦一方の展開は変わらない。それでも、時間の経過とともに長沢のキレは増すばかりだった。
後半27分の1対1の場面では積極的に飛び出して三たび好セーブ。延長後半にも左手1本で相手のシュートをはじいた。被シュートは23本。たたみかけるような猛攻に耐えて迎えたPK戦では「集中していた」と相手1人目のキックをストップ。表情一つ変えることなく、3人目のシュートも完璧に止めてみせた。吉野友三監督(38)も「こんなにすごいプレーは見たことがない。今季一番のパフォーマンス」と絶賛。チームを救った守護神は「監督にそこまで言われるとは…。勝ててよかったです」と照れ笑いを浮かべた。
破壊力抜群の攻撃陣にスポットを当てられることは多いが、GKが注目を浴びることは少ない。長沢は昨年はU-16日本代表に選出され、アジア選手権で主力として出場するも、今年10月のU-17W杯メンバーからは落選した。人知れず悔しい思いをした経験が、この日の結果につながったようだ。
明日16日の参入決定戦で勝利すればプレミアリーグ昇格が決まる。相手は京都・東山だ。くしくも、年末の全国選手権初戦の相手も京都橘。長沢は「勝てば来年高いレベルで試合ができる。次も頑張ります」。足早に会場を後にした守護神の言葉には自信がみなぎっていた。【神谷亮磨】



