ワールドカップ(W杯)カタール大会での日本代表の戦いは16強で幕を閉じた。1次リーグでのドイツ、コスタリカ、スペイン戦、そして決勝トーナメント1回戦でのクロアチア戦。この4戦を数字でひもとくと、さまざまな角度から今大会での「日本代表」が浮かび上がる。プレーデータから、各項目の森保ジャパントップ選手を紹介する。

 

■ドリブル王 三笘薫

MF三笘は1対1のドリブルからチャンスを演出した回数が最多5回。まさに日本の「ドリブルキング」だ。4試合全てに途中出場し、1次リーグ初戦のドイツ戦ではMF堂安の同点ゴールのきっかけとなるドリブルを見せた。守勢に回る時間が長かった今大会の日本において、三笘の単独突破からゴールのにおいが漂った。

■デュエル王 遠藤航

MF遠藤がタックル数でチーム最多24回。こぼれ球奪取数でも最多27回を数えた。1次リーグ3戦目のスペイン戦はけがの影響で先発を外れたが、ドイツ・ブンデスリーガで「デュエル勝利数」が2季連続1位のボランチは、W杯の舞台でも球際の強さを見せた。次期キャプテン候補として、さらなる奮闘が期待される。

■クロス王 伊東純也

MF伊東が日本の右サイドから数多くのチャンスを生み出した。クロス数は最多の15本。チーム全体の67本のうち22・4%を占めた。クロアチア戦では前半12分に低い弾道の右クロスで好機を演出。スペイン戦で記録したトップスピードは時速34・1キロで、FW前田らの時速33キロ台を上回り、今大会のチーム最速をマークした。

【W杯カタール大会 日本代表トッププレーデータ】

◆パス数 DF吉田が総パス数で最多226本で、成功も最多の202本。

◆ブロック数 MF守田が相手のパスやシュートをブロックした回数で最多15回。

◆総走行距離 DF吉田が総走行距離で最長の41・06キロ。

◆スプリント FW前田がスプリント回数(全速力でダッシュした回数)で1位の197回。

◆フルタイム出場 DF吉田とGK権田の2人が4試合連続で390分フルタイム出場。

◆得点 MF堂安が最多2得点。

◆シュート数 FW浅野が最多7本。2位が鎌田で6本。

◆プレス回数 MF鎌田が相手にプレスをかけた回数で最多224回。

◆セーブ GK権田のシュートセーブ数は15回で決勝トーナメント1回戦終了時点で全体でも4位。