ドルトムントは「アンチデンベレ」を獲得したと、新加入したFWアンドリー・ヤルモレンコ(27)について30日の独紙ビルトが伝えている。

 同紙によると、バルセロナに移籍したウスマヌ・デンベレとドルトムントの関係は最上のものではなかった。1500万ユーロの移籍金で加入した1年目に10ゴール22アシストをマーク。ドイツ杯優勝に大きく貢献した。だが、バルセロナ移籍をもくろみ、トレーニングを辞退するなどの騒動を起こした。

 代わりにドルトムントが獲得したのは「アンチデンベレ」だった。ウクライナ代表ヤルモレンコは地に足つけたタイプの選手。バルセロナからのオファーがあったらという質問に「もちろんバルセロナにいけばリオネル・メッシとクールなセルフ写真が取れて、それはインスタグラムにアップすれば、多くの『いいね!』数を稼ぐことはできるだろうね。でも僕はそういうタイプじゃない」とコメント。ドルトムントへの移動もほかのスター選手のようにプライベートジェットではなく、ユーロウィングス航空会社を利用し、ミュンヘン経由で到着した。

 経験もある。ディナモ・キエフで339試合に出場し、89ゴールをマーク。ウクライナ代表としては69試合で29ゴール。16年欧州選手権のプレーオフでは1人で2ゴールを挙げて、母国を本大会出場へ導いた。ディナモ・キエフでは欧州CL24試合、欧州リーグ48試合に出場。

 そして家族を大切にする。11年インナ夫人と結婚。イバン君とダニーロ君の2人の息子も可能な限りすぐドルトムントへ引っ越してくるようだ。