13日にエルネスト・バルベルデ監督に代わり、新たにキケ・セティエン氏のバルセロナ監督就任が決定したが、スペイン紙マルカは14日、最終的に3人の候補の中から決定したことを伝えている。

バルセロナの新監督には当初、アルサッド(カタール)を指揮するクラブのレジェンド、シャビ・エルナンデスが濃厚と見られていた。しかし最終的にドーハ(カタール)で行われた交渉は合意に達しなかった。

バルベルデは13日の練習後、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長などのクラブ首脳陣との会談で解任が決定した。バルセロナがシーズン途中に監督を解任するのは実に17年ぶり。これまで最後に監督交代が行われたのは2003年1月のことで、ルイス・ファン・ハールからラドミル・アンティッチに代わっている。

バルベルデのバルセロナでの2シーズン半の公式戦成績は145試合97勝32分け16敗。その間にリーグ戦2回、国王杯1回、スペイン・スーパーカップ1回の4タイトルを獲得した。今シーズンはスペイン・スーパー杯準決勝でアトレチコ・マドリードに敗れたが、現在レアル・マドリードと勝ち点で並びながらもリーグ戦首位をキープし、欧州チャンピオンズリーグもラウンド16に進出している。

バルベルデ解任決定後、クラブ首脳陣はミーティングを実施。後任候補として新たに名前の挙がっていたキケ・セティエン、元トットナム監督のマウリシオ・ポチェッティーノ、バルセロナB監督ガルシア・ピミエンタの中から激しい議論の末、今後のクラブの行方を61歳のキケ・セティエンに託すことに決めている。

キケ・セティエンのバルセロナとの契約は2022年6月30日までの2シーズン半。これまでラシン・サンタンデール、ポリ・エヒド、赤道ギニア代表、ログロニェス、ルーゴ、ラス・パルマス、ベティスで指揮を執り、ベティス時代の昨シーズンは現在エイバルに所属する乾貴士を指導している。

監督としての1部リーグ経験はラス・パルマスとベティスの2チームのみであり、チャンピオンズリーグを戦ったことは一度もない。(高橋智行通信員)