【リオデジャネイロ8日=エリーザ大塚通信員】ブラジル1部の古豪ボタフォゴに加入するMF本田圭佑(33)が8日、入団会見に臨んだ。

クラブの黒いポロシャツを着て登場。用意された会場にクラブ幹部とともに着席し「ようこそホンダ」「日本サッカーの歴史上、最も優れた選手」などと紹介された。

早速、背番号4のユニホームを手に記念撮影。会場からは大きな拍手が起きた。すぐに報道陣の求めに応じ、右手から袖を通し、着用。笑顔の本田を、再び大きな拍手がつつんだ。

会見がスタート。笑顔の本田は、なぜブラジルでプレーすることに? というう最初の質問に「ヨーロッパやアジアからいくつかのオファーをもらった。正直言って、難しい決断だった。他の多くのクラブのオファーがあった。何が正しい選択か、考えた。みんなが、待っててくれて、SNSを通じてコンタクトしてくれた。かつて感じたことのないほどの情熱が伝わってきた。昨日の空港でも、これまでの人生で見たことのないほどの光景だった」とサポーターの情熱に、心を動かされたことが決断の理由だと説明した。

サッカーの国で、このブラジルでどのような存在感を示してくれるのか? との日本のメディアの質問には「日本とブラジルという国は、すごく親密な関係で、それはこれまでの歴史が示してきたと思います。一方で、サッカーの面では、ブラジルと日本の差は歴然としている。日本人がブラジルで活躍するというのは極めて難しい状況にあると思います。そういった意味で、本当に大きなチャレンジになると思います。いろんなブラジル人が日本でプレーしてくれたことで、日本は速いスピードで成長してきた。ある意味これは、ブラジル人の優秀な選手のおかげ、僕ら日本人は感謝しないといけない。僕は、いい意味で、成長した日本人代表として、ブラジルに“ありがとう”と恩返しの気持ちでプレーして、成功して、ここブラジルで認められたいと思います」と使命感をにじませた。

この大歓迎を受け「プレッシャーに感じています。ミラノで感じたようなプレッシャーは感じられないと思っていましたが、日本人がブラジルでどれほどできるのか、という意味では、非常に大きなプレッシャーを感じています。僕は、そんなプレッシャーが好きな人間なので」と、気持ちを奮い立たせた。