ブラジルで開催中の南米選手権で、チリの選手が美容師を宿泊ホテルに招き入れ、新型コロナウイルス対策の規則違反となった。チリ連盟が声明を出したと、AP通信などが報じた。同大会はいわゆる“バブル方式”で、大会関係者と外部を遮断している。

チリ連盟は選手の数や名前は伏せたが、罰金は科すとしている。また、この件を受けた検査でメンバー全員は陰性だったという。

この声明はチリのメディアが、MFビダルとDFメデルが無許可の人物と一緒に宿泊ホテルに入ったと、報じた後に出されたもの。両選手ともSNSで散髪をしている動画を公開していたという。

ラサルテ監督は会見で、一部の選手が「深刻なミス」を犯したとしながらも、「それは過ちだが、一時的なもので、終わったこと」とし、すべての選手について試合への出場には影響ないとした。チリは21日(日本時間22日)に決勝トーナメント進出がかかるウルグアイ戦を控えている。

南米連盟の規定では、最初の規則違反には1万5000ドル(約165万円)、2回目の違反には3万ドル(約330万円)の罰金を科すとしている。

また、今大会中にボリビア、チリ、コロンビア、ベネズエラの関係者に陽性者が確認されており、感染拡大が懸念されている。