バルセロナのフリック監督(61)がダービーを制した後、「我々に奇跡など必要ない。ただ良い試合をするだけだ」とアトレチコ・マドリードとの欧州チャンピオンズリーグ(CL)での大一番に向け、意気込みを語った。
バルセロナは11日にホームで行われたスペインリーグ第31節でエスパニョールとダービーマッチを戦った。開始直後から守備を固めてきた相手にセットプレーで強さを発揮し、前半9分にヤマルのCKをフェラン・トーレスが頭で合わせ、先制点を記録した。続く25分、ヤマルの左足アウトサイドのスルーパスをフェラン・トーレスがワンタッチでゴールに流し込み、早々に2点差にした。
後半11分にポル・ロサーノの鮮やかなシュートで1点差にされるも、42分にカサドのスルーパスからヤマルが3点目を奪うと、その2分後にデ・ヨングのクロスからラッシュフォードが試合を締めくくる得点を挙げ、バルセロナは4-1で快勝した。これで2位レアル・マドリードとの勝ち点差が9に開き、首位の座を確固たるものにし、2連覇に大きく前進している。
試合後、フリック監督が話したもようをスペイン紙アスが伝えた。3日後にAマドリードホームでの重要な欧州CL・準々決勝第2戦を控えているにもかかわらず、ヤマルをフル出場させた理由について、「前半は我々が支配し、2-0でリードした。普通なら休ませるべきだったが、試合は最後まで大接戦だった」と交代できない状況だったことを明かした。
負傷交代を余儀なくされたジェラール・マルティンについては、「深刻なものではないと思う。火曜日は出場できるだろう。問題ないと思うし、重傷ではない」と説明した。
フリック監督はまた、Aマドリードが選手たちに十分な休養を与えているのに対し(※この日行われたセビリア戦で主力の多くを温存)、バルセロナの選手たちの疲労が蓄積されていることを指摘されると、「確かにその通りだが、我々は出場時間をうまくコントロールしてきた。最終的に試合展開が予想と異なったので、当初のプランを変更したんだ。我々には回復するための時間が2日あり、選手たちはその方法を理解している。万全の状態で火曜日のアウェーゲームに臨みたい」と問題ないことを強調した。
リーグ優勝をほぼ手中に収めたかという質問に対しては、「まだ決まっていない。勝ち点9差は素晴らしいものだが、最後までやり遂げなければならない。優勝が決まるまで全力でプレーし、その後も同じように戦う必要がある。この調子を維持し、火曜日にそれを証明できることを願っている。ネガティブに考えるのではなく、ポジティブに考えている。けが人が出たが、回復もした。それらをうまくコントロールしていかなければならない。これまでの成果は本当に素晴らしいものだ。今度は欧州CLで次ラウンドに進みたい。我々にはリーグ優勝できるクオリティーとメンタリティーの両方が備わっていると考えている。クオリティーだけでは何も得られない。スペインリーグで優勝できると思うが、まだ終わっていない」と油断した様子を一切見せなかった。
また、フリック監督はAマドリード戦に臨むにあたり、サポーターに向け、「我々に奇跡など必要ない。ただ良い試合をするだけだ。我々にはそれができる。どんなことでも可能だ。アトレチコは素晴らしいが、我々も良いチームだ。それを成し遂げる力はある」と意気込みを語っていた。(高橋智行通信員)

