日本代表MF中村敬斗(25=スタッド・ランス)にフランス1部の名門、オリンピック・マルセイユが関心を示しているという。
23日の南仏紙La Provence (ラ・プロヴァンス電子版によると、マルセイユは放出選手の案件に集中してはいるものの、獲得選手も忘れてはいない。日本人ウイングについては、積極的アプローチには至っていない状況ながら情報を収集している、とされている。
これまで、ステファン・リシャール会長、グレゴリー・ロレンツィ・スポーツディレクター、ブリュノ・ジェネジオ監督(7月に就任)の3人が指揮を執って以来、マルセイユは移籍市場において、選手の放出を除けば非常に控えめな姿勢を貫いてきた。
クラブは今夏、人件費を削減する必要があり、経営陣は実現に向けて動いている。チーム内で最高額の高給取りだった3選手(メイソン・グリーンウッド、ピエールエメリク・オーバメヤン)が完全移籍。ハメド・トラオレ)が期限付きレンタルでチームを去った。
一方で、新加入選手についても忘れてはいないと同紙は報じている。今後の新戦力について「グレッグとは既に多くの意見交換を行ってきたが、それは逆の方向、つまり退団する選手たちにも関係している。10日後には我々の必要とすることが変わっているかもしれないことを踏まえ、即座に反応していかなければならない」と、ジェネジオ監督は先週の就任記者会見で語っていた。
マルセイユにとって最も緊急の補強が必要なのは攻撃陣だ。現在、戦力として起用可能なのは、主力選手のアミン・グイリとイゴール・パイシャオ、復帰組のニール・モペイとファリス・ムンバニャ、そして若手選手のケイリアン・アブダラとタジディン・ムマディだけだ。
このポジションを強化するため、マルセイユ幹部は選手発掘を進めており、特に中村敬斗への関心を示した、と報じられている。「クラブ側から確認は得られていない」と補足しながらも「右利きの左ウイングである中村は、センターFWや右ウイングでもプレー可能で、今シーズンはリーグドゥ(2部)のSランスで14得点を挙げ、日本代表としてW杯でも好成績を残したばかりである」とした。
「1年前から既にクラブを去りたいと考えており、残留することはないだろう」とも報道「クラブのマチュー・ラクール・ゼネラルディレクターが『ユニオン』(ランス地元紙)の取材に「彼とは口頭での合意があり、移籍許可も出ているが、それでもなお選手自身が納得し、Sランスにとっても納得できる条件でなければならない」と確認したようだ。
さらには「複数の情報筋によると、プロヴァンス出身のニコラス・ウサイ監督率いるSランスは23年に1200万ユーロ(約22億2000万円)で獲得した日本人エースの価値を1500万ユーロ(27億7500万円)と見積もっているという。これは、支出を制限したいと考えているマルセイユにとって多額となる。
「契約満了ま2年を残す中村はランスで(公式戦)30ゴールを記録しているものの、給与面ではそれほど大きな投資にはならないだろう。とはいえ、まだその段階には至っていないが…」と締めくくった。(松本愛香通信員)

