フランスの検察当局は、モロッコ代表のDFアクラフ・ハキミ(27=パリ・サンジェルマン)が強姦容疑で裁判にかけられることを認めた。英BBCが19日に報じた。
2023年、当時24歳の女性が、パリにあるハキミの自宅で強姦されたと告発。パリ西郊ナンテールにある検察庁は、同年3月に予備調査を開始していた。
予審判事は2026年2月に裁判の開廷を命じており、仏メディアは、ハキミが裁判の棄却を求めて最近行った訴えが退けられたと報じている。
19日(日本時間20日)に行われるワールドカップ(W杯)の1次リーグ第2戦スコットランド戦でも主将としてチームをけん引する予定のハキミは、一貫してこの告発を否認している。
ハキミは19日にSNSに「司法当局は私の目を見て『もしあなたが有名人じゃなかったら、事件になどなっていなかっただろう』と言いました」
「私は何年もの間、沈黙を守ることを選びました。自分の尊厳を保ち、忍耐強く、司法制度を信頼することで、正しい決定が下されると信じていたからです」
「今日、私の家族、私の人生、そして何よりも真実を犠牲にして、私のものではない物語が語られています。時折、自分が格好の標的になっているように感じます」
「私は初日からこの裁判を待っていました。そして今、それを切望しています。ようやく、私が真実を話すことができます」などと記した。
一方、原告の弁護士であるレイチェル=フロール・パルド氏は、声明の中で「3年以上にわたる法的手続きを経て、また依頼人からすれば、アクラフ・ハキミの弁護側から名誉を毀損され、泥沼に引きずり込まれた後、今回の決定は彼女に安堵と希望をもたらすものです」
「司法に声が届き、裁判を受ける権利が得られたことへの安堵です」
「そして、この裁判が他の女性たちの助けとなり、男子サッカー界を含め、性暴力に対する否定と不処罰の壁をさらに打ち崩すことになるという希望です」などとしている。
裁判の開始日程はまだ決まっていない。モロッコの1次リーグ3試合はすべて、現在チームが拠点を置く米国で開催されている。
しかし、もしモロッコが決勝トーナメントに進出し、メキシコが会場となった場合(カナダになる可能性はない)、ハキミは入国において困難に直面する可能性があると、BBCは指摘している。
先週、ガーナ代表MFトーマス・パーティはカナダへの入国を拒否され、パナマとの初戦を欠場した。32歳のパーティは、2020年から2022年の間に4人の異なる女性から告発された7件の強姦と1件の性的暴行の容疑について、無罪を主張している。パーティは来年、裁判を受ける予定だ。
メキシコがこのような場合にどう対応するかは、現時点では分かっていない。
モロッコ代表として97キャップを獲得しているハキミは、2016年に17歳で代表デビュー。2022年W杯でアフリカ勢として初めて準決勝進出を果たしたモロッコ代表の主力だ。
クラブでは2021年にインテルミラノからパリ・サンジェルマンに加入。在籍中に過去2シーズンのチャンピオンズリーグ連覇を含む13のタイトルを獲得している。


