【ナッシュビル(米国)21日(日本時間22日)】日本の決勝トーナメント(T)の行方はどうなるのか-。W杯北中米大会で日本は2戦を終えて勝ち点4でF組2位につけている。今大会から48チーム中、32チームが決勝Tに進出可能な方式に変更したため、まずは1次リーグ突破に大前進した。日刊スポーツW杯取材班は、1次リーグ(L)最終戦の結果を待たずして一足早くノックアウトステージにおける最良と最悪のパターンを予想した。
◇ ◇ ◇
現在2位の日本にとって最も理想的なのは首位突破した場合だろう。C組2位は現在モロッコ。前回大会4位の実力国で戦力は充実しているが、欧州出身者が中核を担っており、対欧州10戦無敗(PK戦は引き分け扱い)の森保ジャパンとのかみ合わせは良さそう。
会場が第2戦で使ったモンテレイであることも大きい。事前キャンプも張った同地でチュニジア戦も戦い、地の利を生かせる。勝った場合の決勝T2回戦は現在A組2位の韓国、同B組のカナダかスイスになりそうで、初の8強入りが見えてくる。その場合の会場もヒューストンで移動や時差の負担が少ないため、状態を整えやすい。
2位突破で想定される相手のC組首位ブラジルは昨年の親善試合で勝ったとはいえ、本気の「王国」は次元が違う。その次もノルウェーが来そうで、東海岸への移動も含めて首位突破の場合よりも消費カロリーが高くなる。
現状可能性が少ないとはいえ、最も避けたいのはやはり3位通過だ。他国との兼ね合いでどこと対戦するかは未定だが、83・6%の確率でぶつかるI組首位との対戦を回避したい。優勝候補筆頭格のフランスが濃厚で、会場のニュージャージーまでの移動が大きな負担となる。もし勝っても次はE組1位が確定したドイツが有力。前回大会以降2度勝利している相手とはいえ、地力は確かでこの段階では当たりたくない。
3位なら米国、メキシコ、カナダといったFIFAランキング一桁ではない国と計6%で当たる可能性もある。その方がベスト16へ進みやすいため「あえての3位狙いも」の邪念も抱いたが、松本良一フィジカルコーチの懸念を思い起こした。
「私にとって一番嫌なのはボストンへ行くことと、バンクーバーへ行くこと。あとはメキシコシティもひょっとしたら可能性として含まれるので、その時の対応をどうするか…」
米国との試合会場はサンフランシスコだが、次がバンクーバーに近いシアトル。移動的にあまり入りたくないブロックだ。
どこと対戦するかも大事だが、今の代表は自分たちがベストコンディションで臨めるかを最も重視していいレベル。移動距離、時差、気候、標高などへの対応を考え、首位突破を果たすために、1次L最終戦のスウェーデン戦は大量得点で勝ちたいところだ。【佐藤成】
◆大会方式 史上初の3カ国共催で参加チーム数は32から48に拡大、試合数は64から104に増加した。前回から様変わりし、決勝T進出を懸けた戦いで最も大きな変化が生まれる。32チームで争われた前回大会までは1次リーグ各組2位以内が突破。今回はグループ数が8から12組に増え、各組上位2チームに加え、各組3位の成績上位8チームも勝ち上がることができる。FIFA主催の世界大会で初めて48チームが参加した昨年のU-17W杯では、勝ち点3以上を獲得したのは35チームあり、敗退は3チームのみ。すでに勝ち点4を獲得した日本は突破の可能性が高い。


