[ 2014年2月26日8時20分

 紙面から ]ソチ五輪を終え、笑顔で帰国した浅田(撮影・浅見桂子)

 日本中を感動の渦に巻き込んだソチ五輪女子フィギュアスケート6位入賞の浅田真央(23=中京大)が25日、ソチ五輪から成田空港に帰国後、日本外国特派員協会(有楽町)で会見に臨んだ。

 浅田

 先ほど、ソチから成田に帰ってきました。五輪は、最終的に自分が目指している演技ができました。もう1つの目標だったメダルを持って帰れなかったことが、今でも残念で、すごい悔しい気持ちでいっぱいです。

 -五輪の力を将来、スケート以外で使う考えは

 浅田

 将来のことは、まだ何も考えていないです。たくさんのスケーターが、SPの後、心配してくれた。頑張れとメールをくれたから(力が出た)。

 -金妍児選手とは尊敬し合う仲。日韓の関係が悪い中、それをどのように役立てたいか

 浅田

 (苦笑)私から何かを言うことはできません。小さい頃からライバルとして注目を浴びてきたが、金選手とは、リンクを離れれば友だちの関係です。

 -フリーの前後は、どんな気持ちだったか

 浅田

 SPでどん底まで落ち込んだ。フリーは恐怖心はありました。それを乗り越えての最高の出来だったので、本当は笑顔が良かったけど、うれしさのあまり泣いてしまった。

 -アラビア語でアサダはメスのライオンという意味です。

 浅田

 ?

 -リンクではよく転びますが、危なくないですか

 浅田

 自分が転ぶと思って転ぶ時はまったく痛くないんですけど、転ばないと思って転ぶ時は、めちゃめちゃ痛いです。

 -現役を続けるのか引退するのか

 浅田

 私自身、去年、集大成という言葉を使いました。それが報道に取り上げられることになった。ソチは集大成という気持ちで挑んで、フリーは悔いなく終わりたいと滑って、今は悔いなく終わった気持ちです。まだ1試合は残っているので、最高の滑りをしてから、自分の気持ちと向き合いたいです。

 -森さんのコメントには驚きましたか

 浅田

 (笑い)もう終わったことなので何とも思ってないです。聞いた時は、あー、そうなんだと思いました。

 -楽しそうな変顔がネットに載っていましたが

 浅田

 あの写真は、エキシビションの後に撮りました。最初は笑顔だったが、誰かが変な顔をしようと言って。

 -SPから立ち直った精神力は、誰かの影響か

 浅田

 今までたくさん経験してきて、フリーで挽回したこともあった。皆さんの期待を自分もできると思ってやることが自分が復活した理由かな。

 -3回転半に苦戦していたのに、なぜこだわったのか

 浅田

 小さい頃から伊藤みどりさんに憧れて、次を継ごうと挑戦してきました。成功した時は達成感でいっぱい。絶対に外すわけにはいかなかった。(質問順)