陸上の日本選手権で2冠を達成したサニブラウン・ハキーム(18=東京陸協)が8日、今月中旬に山梨県内で実施される世界選手権(8月・ロンドン)の男子短距離代表合宿に不参加となる見通しであることが分かった。

 複数の関係者によると、拠点であるオランダとの時差でコンディション調整が難しいことや疲労蓄積などが理由という。

 同合宿では例年、日本のお家芸であるバトン練習に重点を置いてきた。走順を決める上でも貴重なテストの場だったが、それが国内でできなくなった。7月下旬のロンドン入り後、バトン練習を行う予定だが、開幕直前で個人種目の調整もあるため、どこまで時間を割けるかは未定。抜群の走力の反面、バトンワークに課題があるサニブラウンの不参加は、リオ五輪に続きメダルを期待される400メートルリレー日本代表にとって、不安材料にもなりそうだ。