3区=21・4キロ(戸塚中継所~平塚中継所)は、首位の東洋大・山本修二(3年=遊学館)が、2位の青学大のエース田村和希(4年=西京)との激しい競り合いを制し、首位で走りきった。レースの中盤までは、22秒差で山本を追う田村が猛追した。汗を振り絞りながらの熱い走りで、14キロ過ぎには山本を完全に視界に捉え、一時は差を8秒にまで詰めた。

 その後、山本が意地を見せた。15キロ地点で歴代3位の43・11秒を刻むと、17キロ地点を過ぎた段階で、田村との差を再び36秒まで広げた。山本が顔をゆがめながらも着実にペースを刻む中、最後の箱根路となった田村は終盤、苦しくなった。

 山本は1時間2分17秒でフィニッシュし、区間賞を獲得した。一方の田村は1時間2分41秒で、両校の差は広がった。山本は「自分の走りが出来れば、区間賞を取れると思った。そういう走りが出来たと思う。(2区を走った後輩の相沢晃)が本当にいい順位で持ってきてくれた。3年生で最低、区間賞を取らなければいけないと思ったので、自分の仕事は出来た。(走る区間の)コンディションが悪くなればなるほど、自分の走りが出来ると思った」と淡々と語った。

 3位争いも、終盤は神奈川大の越川堅太(2年=東京実)と早大の光延誠(4年=鳥栖工)との熾烈(しれつ)なマッチレースとなったが、戸塚中継所目前で光延が越川をかわして3位でタスキを渡した。

 優勝候補の一角と目された東海大は、期待の鬼塚翔太(2年=大牟田)が7位でたすきを受け取ったが、区間3位の1時間3分29秒で走り、何とか6位に浮上した。