陸上男子の桐生祥秀(22=東洋大)が22日、都内で行われた日本スポーツ賞表彰式に出席した。

 昨年9月に100メートルで日本人初となる9秒98の日本新記録を出したことなどが評価されて大賞を受賞。

 桐生は「たくさん世界で活躍している方がいる中、大賞でうれしい。強くて速い桐生祥秀を目指します」とあいさつ。100メートル以外にも、16年リオデジャネイロ五輪400メートルリレー銀メダル、17年世界選手権同銅メダルを獲得し、現在もイベントや表彰式に引っ張りだこで多忙な生活が続く。しかし、そこは浮かれることなく「次に賞を頂けるとしたら、リレーで金か100メートルでファイナリストに入らないと(表彰式などに)呼ばれないと思うので、次に向けて頑張りたい」と気を引き締めた。

 今季は例年よりも遅い4~5月に始動予定。昨季終了後から一度もスパイクを履かず、体づくりに集中している。4月には日本生命に所属して社会人となる。「社会人1年目で失敗したらずるずるいくと思うので、しっかり結果を残したい」と決意を新たにした。

 その他、特別賞はスキー高梨沙羅とスケート小平奈緒、奨励賞はバドミントン奥原希望が受賞。日本パラスポーツ賞大賞は車いすテニス上地結衣、同優秀賞は聴覚障がい競泳藤原慧と聴覚障がいバレーボール女子日本代表、新人賞は陸上前川楓が受賞した。