日本陸連が、20年東京オリンピック(五輪)に向けて、強化委員会のテコ入れを行ったことが5日、分かった。16年リオデジャネイロ五輪後、種目ごとに五輪強化コーチを置いて強化しており、男子棒高跳びに新しく前日本記録保持者で日体大准教授の小林史明氏(43)が就任した。

 同種目は、日本陸連が指定するメダルターゲット3種目のひとつで、ゴールドターゲットの男子短距離(400メートルリレー)同競歩に次ぐ重点強化種目だ。13年世界選手権モスクワ大会で6位入賞の山本聖途らがいる。これまでは男子走り高跳びの吉田孝久五輪強化コーチ(48)が兼務していたが、尾県専務理事は「専門種目のコーチを置くことでさらに強化を進める」と説明した。五輪強化コーチの配置は強化委員会(麻場一徳委員長)が決める事項で理事会の承認は必要なく、小林五輪強化コーチは今春から本格スタートする。