元早大で大学駅伝年度3冠を達成し、現在は住友電工陸上競技部の渡辺康幸監督(45)が、早大時代の教え子である大迫傑(27=ナイキ)のシカゴマラソン(現地7日)活躍に太鼓判を押した。

シカゴは高岡寿成氏(48)が前日本記録となる2時間6分16秒を02年に出すなど平たんな高速コースとして知られる。渡辺監督は「天候次第だが、2時間6分11秒の日本記録を力的には出して当然だと思います。準備も完璧にできたみたいです。楽しみですね」と口にした。天気予報は雨。そこは不安材料だが、昨年の福岡国際で当時日本歴代5位となる2時間7分19秒を出した時より、実力はさらに進化してそうだ。

先月のベルリンでエリウド・キプチョゲ(ケニア)が人類初の2時間1分台に突入するなど、世界は高速化が著しい。渡辺監督は「ファラー、ラップ、キプチョゲら世界は本当に強い。でも大迫は勝負できると思います。そこに勝つのは僕らの夢。あとは僕や瀬古さんが成し遂げられなかった、オリンピックでの活躍することを成し遂げて欲しいです」。そう2年後の大舞台への思いも込めた。