旭化成が4時間51分27秒で3年連続24度目の優勝を果たした。

6区の市田宏(26)が11キロ付近で、MHPSの木滑良(27)をとらえた。区間賞の好走を見せてトップで、7区のアンカー大六野秀畝(26)にタスキを渡した。最終7区はMHPSの岩田勇治(31)との一騎打ち。互いに譲らない展開で、最後の最後までデッドヒートが続いた。残り100メートル、大六野が気迫のスパートを見せて4秒差でMHPSの岩田を振り切り、優勝を勝ち取った。

ゴールテープを切った大六野は「前半は逃げ切ること考えたが、もつれた。余力を持って最後までいけた。本当にうれしい」と話した。

1区村山紘太(25)が6位スタート。2区は失速で順位を落としたが、3区の鎧坂哲哉(28)が区間賞の好走で首位と3秒差の2位に浮上した。4区で3位に順位を落とすも、5区の村山謙太(25)は区間2位の好タイムで再び2位に押し上げて、逆転の流れをつくった。

一昨年は18年ぶりに優勝。昨年は最多優勝記録を更新し、今年は3連覇で名門復活を盤石のものとした。

平成最初と最後の優勝に西政幸監督は「本当に胃が痛くてヒヤヒヤした。最後は選手を信じた」と笑顔を見せた。