陸上の世界選手権(27日開幕、ドーハ)の男子50キロ競歩代表鈴木雄介(31=富士通)が22日、出国前に取材に応じた。

「けがなく、不安なくやれている。100%の状態でスタートラインに立てると確信しています。(日本記録を出した)輪島以上の練習、調整をしてきた」と状態のよさをうかがわせた。20キロで世界記録を持つベテランは、約3年の故障によるブランクを乗り越えて、50キロで復活。5度目の世界選手権は初の50キロとなる。「悔しさを晴らすというより、自分が今までできなかったことに挑戦するという気持ち」。期待されながら結果を残せなかった過去は忘れ、距離も変わり、新たな気持ちで挑む。

男子50キロ競歩は15年世界選手権で銅、16年リオデジャネイロ五輪で銀、17年世界選手権で銀と銅のメダルを日本勢が獲得している。鈴木は「メダルを途絶えさせないように自分も頑張りたい。小さいの頃からの夢である、世界一になる、メダルを取るということに向かい、レース、レース前にまでに自分のできる最大限の努力をしたい」と話した。