27日に開幕する陸上の世界選手権(ドーハ)に出場する男子走り幅跳び日本代表の3選手が25日、同市内で会見した。目指すは世界選手権の初の入賞だ。

日本選手権3連覇で、今大会初出場の橋岡優輝(20=日大)は「やっと世界と戦えるんだという思いが強い」とトップレベルの戦いを心待ちにする。まずは「予選を通過するのが最初の難所」と位置付けた。

今回と同じハリファ競技場で開催された4月のアジア選手権では8メートル22のジャンプで金メダルを獲得。その時の経験も生かす。「この競技場の特徴は覆われている風が吹かない。本当の力が求められる。タータンは走りやすいが、踏み切り板が少し動いたりする。そういうところをうまく合わせられたら、何の問題なく大きい記録を出せると思う」と話した。

8月に8メートル40という金メダル級の日本新記録を樹立した城山正太郎(24=ゼンリン)は「順調にできている」と調整に手応えを示す。世界トップクラスの助走スピードに加え、課題だった助走技術が安定してきた。「純粋に自分の力がどのくらい付いているのか楽しみ」と語る。

城山と同じく8月に8メートル23を跳び、初の世界選手権の切符をつかんだ東洋大4年の津波響樹(21)も城山同様に助走のスピードが魅力。好調を維持し、陣営も一発の大記録を期待する。津波は「今できる最大のパフォーマンスをしたい。プレッシャーに負けることなく、チャレンジャーとしてできることをやれたら」と力を込めた。

男子走り幅跳びは、予選が27日の日本時間午後10時半開始。決勝は28日の深夜26時40分開始。