男子走り幅跳び予選で、日本選手権3連覇の橋岡優輝(20=日大)が全体3位となる8メートル2回目に8メートル07を跳び、28日(日本時間29日)の決勝に進出した。

やはり大きな舞台で強さを発揮できる。4月のアジア選手権でも金メダルを獲得した橋岡は、1回目こそ「雰囲気にのまれた」と7メートル64(向かい風1・1メートル)と不発だったが、すぐに立て直した。動きが硬かった助走などを修正。向かい風0・7メートルの2回目には8メートル07を跳んだ。決勝進出を決定的にし、3回目はスキップする余裕があった。

橋岡は「通過することだけ考えていた。とりあえずはほっとしています」と笑顔。全体3位通過は「上々だと思います」。上位12人により決勝ではライバルも記録を伸ばしてくる。まずは目標の入賞へ向けて「最初の難所」と位置付けていた予選を通過したが、浮かれる様子はない。「予選から全開で来る海外の選手はいない。決勝ではどれだけ力を出してくるか分からない。僕もそれに応えられるように全力の力を出せればいい」と力を込めた。

また8メートル40の日本記録を持つ城山正太郎(24=ゼンリン)も7メートル94の全体8位で予選を突破した。同種目の日本勢決勝進出は97年森長正樹以来22年ぶり。過去には3人だけで、2人同時は史上初だった。