東京オリンピック(五輪)女子マラソン代表の一山麻緒(23=ワコール)が5000メートルに出場し、自己記録を17秒以上更新する15分6秒66をマークした。五輪参加標準記録の対象外レースとはいえ、標準設定タイム突破に相当し、日本歴代8位となる好記録だった。

先行集団の一角につけていた一山は、終盤にペースアップ。最後はケニア人留学生のバイレ・シンシア(鹿児島・神村学園高)と競り合う形となり、ゴール前で再び先頭に立ってフィニッシュラインを切った。

15日の網走大会では1万メートルで自己ベストを大きく更新していた一山は、「きょうでホクレンが終わるが、とてもいい走りができたかなと思う。夏合宿を通じてしっかり練習を積み、さらに強くなった姿を見せたい」と声を弾ませた。

同じく東京五輪女子マラソン代表の前田穂南(天満屋)は10位でゴール。タイムは15分31秒51で、自己記録を塗り替えた。

男子5000メートルBでは、石田洸介(群馬・東農大二高校)が13分36秒89の高校記録をマークした。石田は北九州市浅川中時代に1500メートルと3000メートルで中学記録を打ち立てていた。