秋田の男子は秋田工が無敵の8連覇。2区と4区を任された1年生コンビが区間トップの走りでチームをけん引し26度目の全国切符。12月20日に京都・都大路で開催される全国高校駅伝に出場する。

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秋田工の1年生が躍動した。3位でタスキを受けた2区大野聖登(きよと)が、区間1位の8分31秒の力走。序盤はペースを抑えたが、ラスト1キロ地点からスパート。2位を抜き去り、トップとの最大28秒差も9秒差にまで縮めた。大野は「焦らず、自分のペースで走ることができた。優勝に貢献できた実感がする」と手応えを感じていた。

追い上げには自信があった。大野の本種目は800メートルで「終盤のスピードが自分の武器。タスキをもらった時点で、2位は抜かせると思った」と自信を見せる。9月に行われた東北地区記録会の3000メートル走では全体1位となる8分25秒をマークする韋駄天(いだてん)だが「個人競技よりも皆で戦いながら、勝つ喜びを分かち合えるのが楽しい」と、駅伝に魅力を感じている。

同じ1年生の4区・小松聖も躍動。2位でタスキを受け取ると「自分の区間で逆転しようと思った」。トップと21秒差。序盤からペースを上げ、1キロ地点で相手の背中を捉える。首位に躍り出ると独走態勢に入り、5区・菅原叶夢(3年)につないだ。2位に2分31秒差をつけ「レース前は緊張していて不安だった。先輩に声を掛けてもらい、落ち着いて臨めた結果です」。期待のホープは「(都大路は)メンバーとして出場したい」と口をそろえた。【佐藤究】