全国高校駅伝が20日、たけびしスタジアム京都発着(男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)で行われる。2年連続8度目の出場となる女子の常葉大菊川(静岡)は、過去最高順位(18位)更新を目標に都大路を駆け抜ける。

常葉大菊川が、同校過去最高を目指す。順位では18位(10、12、13年)より上を目標と定め、八木本雅之監督(59)は「例年以上に穴がない。1時間10分前半を目指せば、15位以内にいける。1、2区で順位を上げておく」と手応えを感じている。

エース区間1区には、スズキアスリートクラブ入団内定の町碧海(まりん、3年)が濃厚だ。昨年も1区を走り、2キロの地点から離されたことを反省し「ペースが速くても人より前に出られる強みを発揮したい」と力を込める。2区に抜てきされそうな久野桜彩(さあや、3年)は、先月の県長距離強化記録会3000メートルを走り、9分32秒95で自己ベストを16秒更新し、「(都大路の)区間順位でも上位に」と意気込む。

女子長距離で主将を務める舞谷恵(3年)も、練習で高めた持久力を武器に「粘り強く走ります」と背中で引っ張る。故障から復帰した鈴木笑理(えみり、3年)や菅谷茉生(まい、3年)横道亜未(3年)も気合十分だ。都大路の下見は、コロナ禍のため試走禁止となり、徒歩で行った。舞谷は「アップダウンや1キロごとの目標物をしっかり確認できた。全員で団結し、悔いを残さない走りにしたい」と誓った。【倉橋徹也】

<スズキACで町さらに成長>

町はスズキアスリートクラブで高みを目指す。「距離を延ばして、将来はマラソンも走りたい。日本選手権でも活躍したい」と目を輝かせる。中学時代、陸上部に知り合いの先輩がいるという理由で入部。当時は「緩くやっていました」と振り返る。八木本監督の指導でフォームを改良し、「結果につながり、本格的にやり出しました」と鍛錬を続ける。都大路で好走し、未来へつなげる覚悟だ。