55年連続55度目の出場を誇る名門・駒大が、13年ぶり7度目の総合優勝を土壇場の大逆転でつかんだ。10時間56分5秒だった。

最終10区、3分19秒差で石川拓真(3年=千葉・拓大紅陵)が創価大を追った。アンカー勝負となった創価大・小野寺勇樹(3年=埼玉栄)との一騎打ち。前半から飛ばしてジリジリと差を詰めると、逆に失速する小野寺を残り2キロのところで逆転。そのままフィニッシュテープを切った。

勝利への執念を燃やす大八木監督の「男だろ!」のゲキに応え、「逆転の駒沢」と呼ばれる名門が、新型コロナウイルスで異例の新様式での大会となる中、大どんでん返しを演じた。

10区での逆転劇は、2001年に順大が駒大を逆転して以来、20年ぶり9度目となった。