「アスリート芸人」M高史がクイーンズ駅伝(27日、宮城県)の注目チームをご紹介! 今回は第一生命グループです。

2002年、11年とクイーンズ駅伝優勝経験のある第一生命グループですが、指導歴27年目の山下佐知子監督は「優勝していた時代から低迷して、一昨年は予選落ちも経験しました。目の前の成績よりも確実に歩みを進めようとチーム作りを一からやり直しました」。一昨年はまさかの予選落ちとなりましたが、そこからチームは新たな一歩を踏み出し昨年の大会は13位という結果に。

今年は予選となるプリンセンス駅伝で4位に。「プリンセス駅伝は勝負よりも確実に通過することを考えていました。(3区区間賞の小海遥選手について)小海は自分でタイミングを見てよくスパートしました。やっぱりセンスがあるんだなと。うれしかったですね。5区を走った鈴木優花はトップでたすきをもらって気持ちが先走った面があったと思いますが、実業団では1年目ですし、苦戦しつつも大崩れせず確実にたすきをつないでくれた点は感謝しています」と山下監督。

クイーンズ駅伝に向けては「前半からある程度上位の流れの中にいるのが理想ですが、3区、5区の長距離区間を担ってくれそうな選手もいますし、どんな展開でも全員駅伝でクイーンズエイトを狙います」と、来年の予選免除となる上位8チーム入りに向けて、山下監督の采配・区間配置にも注目です。

名古屋ウィメンズマラソンで2時間25分02秒と学生記録を更新し、MGC出場権を獲得した鈴木優花選手は「名古屋のあと、4月は体も動いたのですが、5月に疲労が出て、でもそこから学ぶこともできました。まだ体ができていないと実感しましたし、MGCに向けて力をつけようと思いました」。

先日のプリンセス駅伝では5区で区間6位の走り。「プリンセス駅伝では、トップでたすきをもらったのが初めてで、変にもがいて冷静さを欠いてしまいました。すごくいい経験をさせていただき、これも勉強になりました。(クイーンズ駅伝では)個人としても区間賞に近い順位でしっかり仕事を果たしたいです」と前を向きます。

小海遥選手は昨年のクイーンズ駅伝では、けがの影響などもあって短い区間の4区にまわりました。「目標タイムまでは届きませんでしたが、その時にできる走りはできました」。プリンセス駅伝では3区(10.7km)で区間賞を獲得。「初めてロードで10キロを走りました。どのくらいでキツくなるかだったり、ペースもわからない中でしたが、監督の指示通りレースを運べたかなと思います」。クイーンズ駅伝に向けては「チームでクイーンズエイトを目指していて、そこに貢献する走りをしたいです。昨年は自分がチームに助けられたので、今年はチームを助けながらクイーンズエイトに入りたいです!」。

優勝経験チームが予選落ちも経験し、再び上昇気流に乗るべく現状打破を続ける第一生命グループのたすきリレーに注目です!

◆M高史(えむ・たかし)1984年生まれ。駒沢大学陸上競技部出身のものまねアスリート芸人。幅広い分野で活動するほか、陸上競技、駅伝関連で精力的な取材、執筆活動を行っている。フルマラソンのベストタイムは2時間40分34秒。