イブラヒム・ハッサン（26＝ジブチ）が2022年西山雄介の2時間07分47秒を抜く大会新2時間6分43秒で優勝した。

日本人トップの3位に2時間7分44秒の市山翼（26＝小森コーポレーション）が入った。1月の箱根駅伝3区8位の青学大・横田俊吾（4年）がマラソンに初挑戦し、学生新記録を樹立し4位。2時間7分47秒で駆け抜け、現中央大・藤原正和監督が記録した従来の学生記録（2時間08分12秒）を更新。青学大の大学記録（2時間08分30秒）も塗り替えた。

◆別府大分毎日マラソン順位（タイムは速報値）

日本人最高の3位でゴールする市山、後方は4位の青学大・横田（撮影・上田博志）

日本人2位でゴールした青学大・横田は雄たけびをあげる（撮影・上田博志）

◆レース経過　　※タイムは速報値

◆スタート　正午号砲。晴れ、気温７・４度、湿度５１％、北北西の風２・６メートル。うみたまご前から北に走り出した。

うみたまご・高崎山前から一斉にスタートする選手たち（撮影・上田博志）

うみたまご・高崎山前から一斉にスタートする選手たち（撮影・上田博志）

◆１キロ　３分で通過。海沿いの道を大集団が走る。

◆３キロ　９分で通過、１キロ３分ペース。

◆５キロ　１５分０２秒、きっちり１キロ３分ペース。５０人ほどの集団が縦長になってきた。小椋裕介、木村慎、サハリら有力選手がしっかり進む。給水ポイントで小椋が少しバランスを崩す。

◆１０キロ　３０分０３秒、１キロ３分ペースをきざむ。４０人ほどの集団が折り返して南下する。青学大・横田俊吾、創価大・緒方貴典らの姿もある。

◆１５キロ　４５分０５秒と安定したペースは変わらず。ペースメーカーのすぐ後ろに小椋、村本らが付けている。

◆２０キロ　１時間００分０９秒で通過、ペース変わらず。３５人の集団が東へと進んでいく。

◆中間点　１時間０３分２５秒で通過、２時間６分台を狙えるペース。

◆２５キロ　１時間１５分１１秒で通過、３０人ほどの集団、小椋らはしっかりとした足取り。

◆２５・５キロ　招待選手のサハリが足を押さえ遅れる、ゆっくりと走るがストップした。

◆２６キロ　給水ポイントを過ぎ小椋が集団の後方に。順大・西澤侑真、東京国際大・ムセンビが集団から後れる。

◆２９キロ　弁天大橋の登りで小椋が苦しい表情で遅れはじめる。

◆３０キロ　１時間３０分１３秒で通過、ペースメーカー５人が外れる。ハッサン、キプチュンバが抜け出した。市田孝（30＝旭化成）、市山翼が後を追う。青学大・横田は５位集団に粘る。小椋は苦悶の表情、４００メートルほど遅れる。

◆３５キロ　ハッサン、キプチュンバが１時間４５分１５秒で通過。３、４位に市田、市山。５位集団９人の先頭に小山司（31＝SUBARU）、青学大・横田も粘っている。

◆３８キロ　ハッサンが首位、少し遅れキプチュンバ。３位集団５人のトップに聞谷賢人。

◆４０キロ　ハッサンが２時間００分１０秒で通過、キプチュンバが１２秒遅れで続く。４９秒遅れで聞谷、市山、木村が３位争い。青学大・横田、小山が６、７位。

◆４１キロ　青学大・横田が３位集団に迫る。

◆フィニッシュ　ハッサンが大会新２時間６分４３秒で優勝。２位にキプチュンバ。日本人トップの３位に市山翼、青学大・横田俊吾が学生記録を更新して４位に入った。

◆男子マラソン日本歴代５傑◆

順	選手名	タイム	コース
1	鈴木健吾	2時間04分56秒	21年びわ湖毎日
2	大迫　傑	2時間05分29秒	20年東京
3	設楽悠太	2時間06分11秒	18年東京
4	高岡寿成	2時間06分16秒	02年シカゴ
5	土方英和	2時間06分26秒	21年びわ湖毎日

２時間６分台持つ小椋裕介「全力を尽くして戦いたい」＞＞

◆国内招待選手◆

選手名	年齢、所属	タイム
小椋裕介	29＝ヤクルト	2時間06分51秒
木村慎	28＝Honda	2時間07分20秒
聞谷賢人	28＝トヨタ紡織	2時間07分26秒
村本一樹	30＝住友電工	2時間07分36秒
市山翼	26＝小森コーポレーション	2時間07分41秒
丸山竜也	28＝トヨタ自動車	2時間07分50秒
大津顕杜	31＝トヨタ自動車九州	2時間08分15秒
作田直也	28＝JR東日本	2時間08分21秒

◆海外招待選手◆

選手名	年齢＝国籍	タイム
ハムザ・サハリ	29＝モロッコ	2時間07分15秒
イブラヒム・ハッサン	26＝ジブチ	2時間07分38秒
ダニエル・キプチュンバ	25＝ケニア	2時間07分46秒

記者会見でポーズをとる小椋裕介（後列左端）、丸山竜也（同右端）ら（共同）