往路3位の城西大が10、12年の6位を超える過去最高の総合3位に入った。前日の山登り5区で2年連続区間新をマークし、大会MVPを獲得した山本唯翔(4年)の勢いをつないだのは、今大会出場368選手中、唯一の石川県出身の6区、久保出雄太(3年)だった。

スタートから「往路のメンバーが頑張ってくれて、頑張るしかないと思った」と区間記録に迫る勢いで箱根の山を駆け降りた。最後は区間13位までタイムを落としたが、3位をキープして後続にタスキを託した。

石川県加賀市生まれ。1日に地元が大地震に見舞われた。幸い両親は応援のために上京していて無事だった。驚いたのは親戚たちからの連絡。「みんな大変だと思うのに、箱根駅伝を頑張れと励まされて…。力になりました」。

高2までサッカー部。同年の箱根駅伝を見て陸上に憧れ、城西大に一般入学した。同好会から1年の10月に駅伝部での練習を許可され、2年あまりで箱根のメンバーに入った。「選手層が薄い中、彼の頑張りがチーム内の競争を高めてくれた」(櫛部監督)。久保出の存在が総合3位という結果の確かな土台となった。

前回9位で5年ぶりにシード権を獲得。今季は出雲3位、全日本5位、そして箱根で3位と歴代最高記録を更新した。来年の大会を最終学年で迎える久保出は「もう1度走るときも、区間賞とかよりもまず、走れることに感謝して走りたい」。この3日間で、何よりも大切なことに気づかされた。【首藤正徳】

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