青山学院大(青学大)が2年ぶり7度目の総合優勝を飾った。3区で逆転して往路優勝すると、復路では1度もトップを譲らず、100回目の節目を圧勝劇で制した。
ミックスゾーンでの原晋監督(56)の一問一答は以下の通り。
-過去の優勝と比べて今回の優勝は
今年は勝てるつもりじゃなかったので、初優勝したときと同じような感じなのかな。当たっちゃったって感じなのかな。去年ぐらいから、もう勝てないぞという感じになってきた。次に勝てたときには涙が出るぞと思った。ちょっと今年は勝つつもりじゃなかったというか、勝てるつもりではなかったので涙も出なくて。勝つときって、こんなもんだって感じなんですよ。皆さん、青学が勝つなんて誰も思っていなかったでしょ。俺も思っていなかったんだから(笑い)。
-12月下旬、選手たちに「準優勝でいい」と伝えた意図は
まずは現実問題として難しいというのがあった。こっちが120%の力を発揮して、かつ相手が自滅でもするようなことにならなければ難しい。相手がインフルエンザとかにかかればまた話は別だけれど、耳にした情報では主力はほぼ大丈夫そうだと。一方で我々のほうはインフルエンザに集団感染。ハンディを背負った状態。現実的に考えて勝てますか、という話になってくる。それが最大の理由。あとは、それでも学生たちは「優勝だ、優勝だ」ってやってるから、ちょっと力を抜かせようと。リラックスさせようと。「もう準優勝でいい。その先に優勝ってあるからね」と。そんなふうに持っていった。あそこで現実を見ず、学生の気持ちに乗っかって「優勝だ、優勝だ」と輪をかけるように言っても、これはうそになりますから。
-その言葉をかけたあと、練習中などに学生たちの様子に変化は
まあ、4年生は常に頑張ってくれていました。(12月)26日に1万メートルの学内記録会があり、(エントリーメンバーの)16名から外れた選手たちが走る。さらに4日後には3000メートルのタイムトライアル。そこで志貴(主将)は、1万メートルではビリから2番目ぐらいだったのが、4日後にはほぼ自己ベストぐらいまで頑張った。腐ることはなかった。そういう頑張りが結果として、「この人たちは本気で頑張ってる」とチームに波及していく。
-原メソッドとはどういうものか
ものごとには、基本の基があるからこそ。野球の投手で言えば、直球があるからこそ、変化球も生きる。チームとしての軸があるからこそ、イレギュラーなことにも対応できる。戻るべき場所をきちんとつくっておくことが大事。指導者としての軸を20年かけて作ったからこそ、今回のインフルエンザ集団感染にも対応できた。
-具体的には
本来なら、12月の初旬に強化をやらなければならなかった。練習できなかった時期を取り戻そうとして、12月中旬以降、無理にその穴を埋める練習を指導者はしがち。でも今回はそういうことをあえてしなかった。結果としてリフレッシュした状態で、特に往路の2区3区あたりは走ることができたかなと思う。でもそれは、1年間トータルのメソッドがあるから。そのうち何%をできているかという基本軸の中で対応していくということになる。指導者はやらせがちなんです。どうしても不安なので。

