<全国高校バスケット選抜優勝大会:札幌山の手97-59中村学園女>◇決勝◇28日◇東京体育館

 札幌山の手(北海道)が初優勝し、史上8校目、北海道勢としては初の高校3冠を達成した。総体、国体決勝と同カードの中村学園女(福岡)との対戦で、大差をつけて女王の貫禄を見せつけた。U-18、U-17日本代表の長岡萌映子(2年)が50得点、17リバウンドの活躍。中村学園女は後半オールコートプレスで応戦するが、札幌山の手の個々の高い技術力が上回り、点差は広がった。札幌山の手の上島正光コーチ(66)は「長岡のリバウンドと町田の状況判断力が相手を上回った。うちの走るバスケができた」と評価。町田瑠唯主将(3年)は「いい顔をしてやろうとみんなで話してその通りにできた。最後の最高の舞台で優勝できてうれしい」と喜んだ。一方、3大会連続で札幌山の手に決勝で敗れた中村学園女の吉村明コーチ(62)は「何とか勝ちたかった。三度目の正直とはならなかった。完敗です」と肩を落とした。