<全国高校バスケット選抜優勝大会:山形商53-37市沼津>◇女子2回戦◇24日◇東京体育館

 市沼津(静岡)の反撃は及ばず、最後は力尽きた。3年連続4強の山形商に、インサイドで圧倒され一時は20点差をつけられた。それでも第3クオーター(Q)で猛攻を仕掛け4点差までつめよった。第4Qは3年生5人をコートに送り出し、大逆転劇を狙ったが逃げ切られた。大畑昌己監督(48)は「苦しいときに声を出して、動いてくれた。仲間意識が高く理解力もあった。この3年生とやれてうれしい。1回戦で1勝をプレゼントしてもらって、ありがとうと言いたい」と、3年生の戦いぶりをたたえた。

 1回戦で右太ももを痛めながら、強行出場の杉田野々子主将は「3年生の意地を見せられず申し訳ない。3年間の集大成を見せたかった」と涙を見せていた。