チアリーディングやチアダンスのチーム、選手などを取り上げる「チアの木曜日」。第1回は新潟・アルビレックスチアリーダーズの飛田野芽生(ひだの・めい=20)を紹介します。米NFLダラス・カウボーイズの専属チアリーダーオーディション(5月18日~6月1日)を受けるために今月1日、成田空港から渡米しました。


飛田野芽生は5歳の頃からの夢に挑戦する
飛田野芽生は5歳の頃からの夢に挑戦する

飛田野が、アルビレックスチアスクールに通い始めた5歳の頃から抱いていた大きな夢に挑戦する。彼女の挑戦を後押ししたのは、2人の元NFL日本人チアリーダーだ。

1人目はアルビレックスチアリーダーズから初めてNFL入りした柳下容子さん。飛田野にとっては憧れの先輩だ。彼女の存在がきっかけで、飛田野は「大人になったら米国へ行ってみたい」と思うようになったという。

もう1人は、元ダラス・カウボーイズチアリーダーで現在、アルビレックスチアリーダーズのチーフディレクターとして飛田野を指導する三田ジョンストン智子さん。

三田さんは昨秋、夢を再確認するために飛田野を連れ2人で渡米した。ダラスでは本拠地のAT&Tスタジアムを見学し、10万人の観客の前でパフォーマンスする醍醐味(だいごみ)を肌で感じた。

三田さんから「次に私がダラスに来るのは芽生が合格してから」と言われた飛田野は、「3~4年(アルビチアの)トップメンバーを経験してから」と思っていた気持ちに変化が生まれ、今回のオーディション挑戦を決意した。三田さんの期待と愛情が飛田野の背中を押した。


Bリーグ新潟の試合会場で応援パフォーマンス
Bリーグ新潟の試合会場で応援パフォーマンス

飛田野の挑戦について三田さんは「これ以上、うれしいことはありません。本人の持っている運と可能性でしか測ることはできないですが、少しでも、確実に1歩1歩、歩んでいける道を応援していきたい」。

このエールを胸にしまい、飛田野は夢の舞台、米国に旅立った。


「行ってきます」笑顔で手を振る
「行ってきます」笑顔で手を振る

◆飛田野芽生(ひだの・めい)1999年(平11)2月15日生まれ、新潟市出身。新潟清心女子高ダンス部時代は、1、3年時に全日本高校・大学ダンスフェスティバルに出場。17年7月からアルビレックスチアリーダーズに所属。162センチ。