羽生結弦(19=ANA)が、逆転で初優勝を飾った。SP3位で迎えたフリーで191・35点をたたき出し、合計282・59点をマーク。先にフリー演技を終えていた暫定1位町田を0・33点かわした。

 羽生は、GPファイナル、五輪、世界選手権と今季の3大大会をすべて制した。

 ――オリンピックチャンピオンとして、意地、強さを感じる大会

 羽生

 もう、意地です。意地です。意地と気合でした。

 ――その意地は、日本で優勝したいという思いが強かった

 羽生

 これが(シーズン)最後のフリーになるなと思っていたので、この物語自体をしっかり最後まで演じきりたいなという思いがあったからこその意地でした。

 ――(グランプリファイナル・オリンピック・世界選手権)2人目の3冠

 羽生

 オリンピックでチャンピオンになった後に、世界選手権で優勝するというのは、アレクセイ・ヤグディン(ロシア)以来2人目ということで、なにか僕が憧れていた選手たちにちょっとでも近づけたかなと思います。

 ――大観衆の前で世界チャンピオンに輝いた

 羽生

 このロミオとジュリエットというプログラムは、毎回お客さまの声援や応援を背に受けて出来るプログラムだなと改めて感じましたし、また最終的にこの世界選手権という大きな舞台で、自分のなかでは、ほぼベストな演技ができたのは、本当にここにいる沢山の方々、またテレビで見ている方々、世界中の方々のお陰だなと思いました。ありがとうございました。

 ――演技後、リングに全身を委ねる感じ

 かなり疲れていたので(笑い)。ショートプログラムで久しぶりにトゥーループをミスしてしまいましたので、これからまた一生懸命練習して、良い演技が出来るように頑張ります。

 ――長いシーズンが終わって

 羽生

 とにかくホッとしています。またオフシーズンになったら、さらに練習を積み重ねていかないと思うので、一生懸命練習して、来シーズンに向けて頑張ります。